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EG Synchro FXサポートです。

今週(先週)のレビュー

今週のユーロドル相場(EURUSD)は、週初1.0935で寄り付いた後、
4/10に実施されたフランス大統領選で現職のマクロン大統領が首位を維持したことを好感する形で、週明け早々に週間高値1.0951まで上昇しました。

しかし、買い一巡後に伸び悩むと以下が重石となり週後半にかけて、2020年4月以来、約2年ぶり安値となる1.0757まで急落しました。

  • ロシア・ウクライナを巡る地政学的リスクの長期化懸念(プーチン露大統領による「ウクライナとの交渉は行き詰まっている」との発言)
  • 上記を背景とした欧州経済の先行き不透明感(エネルギー価格上昇に伴う欧州経済への下押し圧力)
  • 米FRBによるタカ派傾斜観測(米金利上昇に伴うドル高圧力)
  • ユーロ圏ZEW景況指数(結果▲43.0、前回▲39.3)の冴えない結果
  • 3/7に記録した直近安値1.0805を下抜けたことに伴う短期筋のロスカット
  • ECB理事会のハト派的な結果
  • ラガルドECB総裁による「一定期間とは、資産買い入れ終了後、数週間から数カ月になる可能性もある」「量的引き締めについての議論は時期尚早」とのハト派的な発言
  • 上記を背景とした金融政策の早期正常化観測の大幅後退(利上げを急がない姿勢の明確化)
  • 欧米金融政策の方向性の違い(欧米名目金利拡大に伴うユーロ売り・ドル買い)

来週(今週)の見通し

ユーロドル相場は3/31に記録した直近高値1.1185をトップに反落に転じると、今週後半にかけて、約2年ぶり安値となる1.0757まで急落しました。
この間、一目均衡表転換線や基準線、ボリンジャーミッドバンドや21日移動平均線などの主要サポートポイントを軒並み下抜けした他、
強い売りシグナルを示唆する一目均衡表三役逆転や、移動平均線の弱気のパーフェクトオーダーも成立するなど、テクニカル的に見て、地合いは「極めて弱い」と判断できます。

ファンダメンタルズ的に見ても、以下の要因でユーロドル相場の更なる下落を連想させる材料が揃っています。

  • ロシア・ウクライナを巡る地政学的リスクの長期化懸念
  • 上記に伴う欧州経済の先行き不透明感(欧州各国はロシア産資源の禁輸対象拡大方針→欧州圏におけるエネルギー不足とインフレ昂進→欧州経済への下押し圧力)
  • ECBによるハト派的なスタンス(利上げを急がない姿勢の明確化)
  • 米FRBによるタカ派傾斜観測
  • 上記を背景とした欧米金融政策の方向性の違い(欧米名目金利差拡大に伴うユーロ売り・ドル買い圧力)

以上を踏まえ、当方では引き続き、ユーロ売り・ドル買いトレンドの継続をメインシナリオとして予想いたします。

今週のFX用語

カントリーリスク

FXに投資する場合に、その対象国や近辺地域などが政策変更、
政治社会経済環境の変化により投資の回収が不能となるようなリスクのこと。

実際に現在はロシアとウクライナ関連のニュースで外国為替市場などマーケットが大きく動揺しており
原油などのエネルギーも供給が困難になるという思惑から高騰していますし、株価も乱高下したりと不安定な状態が続いていました。
その為、我々としてはお客様の資産をお守る為に、約1ヶ月ほど稼働停止をしておりました。

ロシアとウクライナ間の状況も少し良くなり(相場も落ち着きつつ)、稼働再開致しました。