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今週のレビュー

今週のユーロドル相場(EURUSD)は、週初1.1414で寄り付いた後、下記要因により週明け早々に、週間高値1.1436まで上昇しました。

  • 株式市場の堅調推移(リスク選好のドル売り圧力)
  • テクニカル的な地合いの強さ(ユーロドルは約2ヵ月に亘り続いた1.1200ー1.1400のコアレンジを1/12に上方ブレイク)
  • ECBによる金融緩和スタンスの後退観測

しかし、買い一巡後に伸び悩むと、以下の原因で週末にかけて、週間安値1.1301まで反落しました。
引けにかけて小反発するも戻りは鈍く、1.1340前後で推移しております。

  • 米金融政策の早期正常化観測
  • 欧米株の冴えない動き(リスク回避のドル買い再燃)
  • ウクライナを巡る地政学的リスク(米ホワイトハウスによるロシアによるウクライナ攻撃はいつ起きてもおかしくないとの見解発表)
  • 欧米金融政策の方向性の違い(ラガルドECB総裁は「ECBはFRBほど迅速に行動しない理由がある」と発言、スペイン中銀デコス総裁も「2022年にECBの利上げは予想しない」と発言)

来週の見通し

ユーロドル相場は1/14に記録した約2ヵ月ぶり高値1.1484(昨年11/11以来)をトップに反落に転じると、週末にかけて一時1.1301まで下落しました。
(市場参加者に注目されていた90日移動平均線に続伸を阻まれ失速→上値の重さを嫌気した見切り売りを誘発)

この間、一目均衡表転換線や基準線、ボリンジャーミッドバンドや21日移動平均線を下抜けした他
強い売りシグナルを示唆するパーフェクトオーダーも継続するなど、テクニカル的に見て、地合いの弱さを印象付けるチャート形状となりつつあります。
(先週は長らく続いた1.1200-1.1400レンジを上抜けたことで、地合いの好転が期待されましたが、結局1.1300台に値を崩す冴えない展開)

ファンダメンタルズ的に見ても、以下の原因でユーロドルの下落を想起させる材料が残っています。

  • ウクライナを巡る地政学的リスクの高まり
  • 米金融政策の早期正常化観測(1/27の米FOMCでテーパリングの終了時期、利上げ時期、バランスシート縮小時期が示唆される可能性あり)
  • ECBによる金融緩和の長期化観測(ラガルドECB総裁は1/20に「ECBはFRBほど迅速に行動しない理由がある」と発言→一部で燻っていたECBによるタカ派転換の思惑を否定)
  • 上記を背景とした欧米金融政策の方向性の違い
  • 欧州経済の先行き不透明感

以上を踏まえ、引き続きユーロドル相場の続落を来週のメインシナリオとして予想いたします。

今週のFX用語

MAM

MAMとは、Multi Account Managerの略で、投資家(お客様)が自分のFX口座に資金を入金するだけでトレードをアカウントマネージャー(運用者)に委託する運用手法です。
投資家(お客様)はリアルタイムで自分の口座においてオープンオーダーおよび取引履歴を見ることができ
投資家(お客様)の口座にはアカウントマネージャー(運用者)が取引した結果の損益が証拠金の比率によって分配されます。
現在皆様が使用しているのがMAMとなります。