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今週のレビュー
今週のユーロドル相場(EURUSD)は、週初1.1468で寄り付いた後、以下が支援材料となり
週後半にかけて、昨年11/10以来、約3ヵ月ぶり高値となる1.1496まで急伸しました。
- オランダ中銀クノット総裁による「早ければ第4四半期中の利上げを見込んでいる」との発言
- ラガルドECB総裁による「インフレリスクは上向き」との発言
- ドイツ連銀ナーゲル総裁による「インフレ情勢に変化がなければ、金融政策の正常化を提唱する」との発言
- 「ECB内でインフレ予測に不信を示す委員が増加」との一部報道
- 上記を背景としたECBのタカ派傾斜観測(欧州債利回り上昇→ユーロ高)
しかし心理的節目1.1500をバックに伸び悩むと、以下の原因で週末にかけ週間安値1.1370まで急落しました。
- 米1月消費者物価指数の伸び率加速
- セントルイス連銀ブラード総裁による「7/1までに100bpの利上げが実施されることを望む」とのタカ派的な発言
- 上記を背景とした米長期金利の急上昇(米10年債利回りは約2年半ぶり高水準となる2.05%へ急上昇)
- ウクライナを巡る地政学的リスク
来週の見通し
ユーロドル相場は1/28に記録した約1年8ヵ月ぶり安値1.1122をボトムに反発に転じると
今週後半にかけて、昨年11/10以来約3ヵ月ぶり高値となる1.1496まで急伸しました。
この間一目均衡表転換線や基準線、ボリンジャーミッドバンドや一目均衡表雲上下限
21日移動平均線や90日移動平均線などの主要レジスタンスポイントを軒並み上抜けするなど
テクニカル的に見て地合いの好転(下落→上昇へのトレンド転換)を意識させるチャート形状となっております。
ファンダメンタルズ的に見ても、ECBによるタカ派転換が明確となる中
当面は金融政策スタンスの変化に伴うユーロショートの解消が進むと予想されます。
事実、ラガルド総裁はこれまで多用してきた「インフレは一時的」「2022年中の利上げはない」といった発言を封印し
インフレの長期化リスクや、データ次第で利上げもあり得るといったスタンスへトーンを変更しました。
今週は米1月消費者物価指数の高進や、それに伴う米長期金利急上昇の影に隠れて
ユーロは対ドルで値を下げる動きとなりましたが、一巡後は再びユーロが反発に転じるシナリオが想定されます
(ユーロクロス上昇→ユーロドル連れ高の波及経路)
以上を踏まえ、引き続き、ユーロドル相場の上昇をメインシナリオとして予想いたします
(ウクライナを巡る地政学的リスクが懸念材料として残りつつも、基本的にはECBによるタカ派転換を織り込む形でユーロ高基調が続く見通し)
今週のFX用語
トレード日記
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MAM口座のみ運用の方は我々の方で厳格な管理を行っておりますのでご参考までにご覧ください。[/jin-iconbox01]
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