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EG Synchro FXサポートです。
今週のレビュー
今週のユーロドル相場(EURUSD)は、週初1.1365で寄り付いた後、早々に週間高値1.1381まで上昇しました。
しかし、昨年末12/31に記録した直近高値1.1387をバックに伸び悩むと、下記要因により翌1/4にかけて、週間安値1.1273まで反落しました。
- 一目均衡表雲下限を背にした戻り売り圧力
- 上値の重さを嫌気した短期筋の見切り売り
- 欧米金融政策格差を背景としたユーロ売り・ドル買い圧力
- 欧州圏における新型コロナウイルス感染拡大リスク
- 米金利急上昇に伴うドル買い圧力
しかし、売り一巡後に下げ渋ると、以下の原因週後半にかけて1.1360前後で推移しております。
- 米12月ISM製造業景況指数の冴えない結果(ドル売り)
- ドルロングの巻き戻し
- ユーロ圏11月生産者物価指数(結果23.7%、予想22.9%、※前年同月比)
- ドイツ12月消費者物価指数(結果5.3%、予想5.1%、※前年同月比)の伸び率加速
- 米12月非農業部門雇用者数の市場予想を下回る
来週の見通し
ユーロドル相場は安値圏で方向感に欠ける値動きが続いております。
但し上方から分厚い雲が垂れ下がってくること、強い売りシグナルを示唆する弱気のパーフェクトオーダーが続いていることなどを踏まえると
テクニカル的に見て、地合いは弱いと判断できます(余程強いユーロ買い材料が出てこない限り、上値余地は限定的)。
ファンダメンタルズ的に見ても、以下の原因でユーロドル相場の上値を抑制する材料が複数残っております。
- 欧米金融政策の方向性の違い(早期利上げが織り込まれつつある米国と、金融緩和の長期化が見込まれる欧州との金融政策格差)
- 欧州経済を巡る先行き不透明感(欧州圏における新型コロナウイルス感染拡大懸念→連日で過去最多の感染者数を記録)
- ウクライナを巡る地政学的リスクなど、ユーロドル相場の上値を抑制する材料が揃っています
※パンデミック緊急購入プログラムの買い入れペース鈍化を受けて欧州債利回りには上昇圧力が加わりつつあるものの
米債利回りの上昇幅を比べると軽微に留まるため、ユーロドルには緩やかな下落圧力が加わる見通し。
今週のFX用語
連邦公開市場委員会(FOMC)
米国では、政策金利を決定する会合を年8回(約6週間ごと)開催しておりますが、
それがFOMC(Federal Reserve Open Market Committee・連邦公開市場委員会)です。
FOMCは理事7人と全米12地区の連邦準備銀行代表5人により構成されております。
ちなみに、米国の金融政策はFOMCの理事の多数決によって決定されます。
※2022年1回目のFOMCは1月25日~26日となります。