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今週のレビュー

今週のユーロドル相場(EURUSD)は、週初1.1344で寄り付いた後、
下記の内容が重石となり、週明け早々に週間安値1.1279まで下落しました。

  • ウクライナ情勢を巡る地政学的リスクの高まり
  • ラガルドECB総裁による「政策金利を急いで引き上げても過去最高水準にあるインフレ率の抑制にはつながらず経済に打撃を与えるだけである」とのタカ派転換に慎重な発言
  • 欧州株の全面安
  • 天然ガス先物価格の急上昇(欧州経済の先行き不安)

しかし、売り一巡後に下げ渋ると以下が支援材料となり
週央にかけて週間高値1.1396まで上昇しました。

  • ロシア軍がウクライナ周辺から撤収し始めているとのヘッドライン
  • 上記を背景とした地政学的リスクの後退(欧州株反発)
  • ユーロ圏12月鉱工業生産(結果+1.2%、予想+0.3%、※前月比)の力強い結果
  • 欧州債利回り上昇に伴うユーロ買い圧力(独10年債利回りは2018年12月以来の高水準となる0.32%へ急上昇)

もっとも、心理的節目1.1400をバックに伸び悩むと、以下の内容が重石となり、1.1332前後で推移しております。

  • 欧州委員長やNATOより「ロシア軍撤退の明確な証拠はない」との見解が報じられたこと
  • フォンデアライエン欧州委員長による「ロシアは軍事施設にさらに多くの兵士を追加している」との発言
  • ウクライナ東部ドンバス地方の砲撃報道
  • 地政学的リスク再燃に伴う株式市場の急反落

来週の見通し

ユーロドル相場は2/10に記録した約3ヵ月ぶり高値1.1496をトップに反落に転じると、今週前半にかけて、安値1.1279まで急落しました。
現在も1.13台半ばで推移するなど、上値の重い展開が続いています。

但し、ローソク足が主要チャートポイントを挟んで上下している他
チャートパターン的にも特段売りシグナルが点灯しているわけでも無いため
テクニカル的に見れば、中立状態(上昇トレンドに転換するのか下落トレンドに戻るのか判断がつかない状態)と整理できます。

とはいえ、ファンダメンタルズ的に見ると以下の要因でユーロドル相場の上昇を連想させる材料が増えつつあります。

  • ECBによるタカ派転換の思惑(欧州債利回りの上昇)
  • 上記を背景としたユーロショートの解消期待
  • 欧州経済の回復期待(新型コロナウイルス感染者数のピークアウト。一部の国で行動制限解除の動き)

今週はウクライナを巡るネガティブサプライズの影響で予想外にユーロ安が進みましたが、
地政学的リスク一巡後は再びユーロドルに上昇圧力が加わると考えられます。
以上を踏まえ、引き続きユーロドル相場の上昇をメインシナリオとして予想いたします。

今週のFX用語

レバレッジ

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